3か月ぶりにいった美容院でいつもの担当美容師さんに髪の傷みを指摘された。
髪がキレイですよね、といつもは褒められるのに。
思いつくことは、ドライヤーをしばらく使っていないこと。
それが原因ですね、と美容師さん。
夏は濡れていても寒くないし、部屋がクーラーで乾燥しているうえに、扇風機もかけているから気がつけば乾いていることも多く、ここ最近は自然乾燥で済ませていた。
ドライヤーは使った方がいいとはなんとなくは耳にしていたけれどあまり気にならず。
ドライヤーを使用しないと傷むというのは、髪が濡れている時は無防備な状態だから。濡れているときに髪がこすれる「摩擦」が髪にダメージを与えるんだという。そういえばキューティクルがはがれやすいとは聞いたことがある。
そして、長時間湿ったままの頭皮は雑菌が繁殖しやすく、フケやかゆみ、そして匂いの原因にもなることなどを教えてくれた。
自分では髪の傷みは感じていなかったけど、髪のうねりが少し気になっていた。しばらく美容院にいってないから伸びてまとまらないんだろうとも思っていた。
そうか、傷んでいたのか。
私が子どもの頃はドライヤーは髪をとても傷める、と言われていて使うことを敬遠していた。ドライヤーは悪だった。
だからおしゃれに気を使い始める年頃でもドライヤーはあまり使わないようにしていた。髪のためには自然乾燥が一番いいと信じていた。
寝ぐせでひどい朝は、髪を濡らしてブラシやくしでひたすらとかして直す。蒸しタオルをあてれば直るといわれて、朝から母親に蒸しタオルを用意してもらったり。
髪にいいと思ってやっていたことが逆に髪にダメージを与えていたとは。
そんなころに登場して大流行したくるくるドライヤー。
ひどい寝ぐせも、内側にかわいくカールさせることも自由自在。簡単に髪の毛を操ることができた。まるで美容院でセットしてもらったかのような髪形になれる、とても魅力的なドライヤーだった。便利さに夢中になった。仕上がりもつやつやで髪が傷むなんてこれっぽっちも思わなかった。朝から何十分も洗面台から離れなかった。
しかし、あっという間に髪の毛がボロボロになった。当然だろう。あの熱さを直接髪にくっつけて無理やり髪にクセをつけるのだから。
調べてみると今もなお、この昭和の名品は進化を遂げて愛用されているもよう。今はより開発が進み、髪の傷みなどにも配慮されていることだろう。
あまりこだわりもなく、乾けさえすればいいと安売りしていたドライヤーを今は使っているが、最近のドライヤーがとたんに気になりはじめた。ネットでドライヤーを調べてみると、5万も6万もするドライヤーが売られているのには驚きだった。
マイナスイオンを発生するドライヤーや、強力な風を出し、短時間で乾かすことのできるドライヤーなど多種多彩。
美容師さんにも指摘されたことだし、新しいドライヤーに買い換えるのもいいかもしれない。そんな高価なドライヤーは買えないけれど。 令和の時代のくるくるドライヤーを探してみようと思った。