嫌な予感。久しぶりに唇がうずく 「口唇ヘルペス」

今朝目覚めた時に、唇に違和感を覚えた。

久々に感じるなんともいえないこのムズムズした感触。

あ、来たか、と思った。

それは子供の頃から悩まされている「口唇ヘルペス」

最初は唇にムズムズとした症状があるが見た目には変化はない。

そのうち小さな水泡ができ、それが破れて出血し、かさぶたになる。キレイになるまでには時間がかかる。

私の場合、水泡の時はかゆみがあり、破れると傷みを感じるときもあった。

口唇ヘルペスはその名の通り、唇やその周辺にできるため、食事の時や洗顔の時など、気を付けていてもその患部に触れてしまい、意図せずにかさぶたをとってしまうことがある。そのため、出血を繰り返してキレイに治るまでに数週間かかるときもあった。

嫌なのは、とにかく見た目が汚らしくなり、外出するのに抵抗があるほど。

私は小学校のころから頻繁にこの口唇ヘルペスに悩まされた。

口唇ヘルペスは、感染力が強く、感染すると体内にウイルスが残り、その後に風邪や疲れなどで免疫力が弱まっているときに症状が出やすいという。

以前、聞いた話によれば、親から移るほか、幼稚園、小学校などのプールの授業で多くの子が感染するという話だった。ただし、感染しても大抵の場合は発症しないことがほとんどだという。

子どもの頃は本当に頻繁だった。ようやっとキレイになったかと思えばまたすぐに再発したこともある。

「熱の華」といわれることもあり、その名の通り、熱が出たときに発症することが多いからそう言うらしい。

実母も昔から同じ症状があり、そう言われて育ったという。私は実母から感染したのだろう。

母は昔からその症状に慣れ親しんでいたせいであまり深刻に考えていなかったのか、私は特に病院に連れていかれるわけでもなく、薬を塗ってもらえることもなく、ただただ治るのを待つしかなかった。

大人になってからはじめて病院で診察を受けて、口唇ヘルペスと診断され、その時は飲み薬と塗り薬を処方された。

成長とともに、だいぶ回数は減ったものの、それでも年に1、2回は発症していたと思う。

他人と会話していても、まず相手の視線が唇に突き刺さる。苦痛だった。

同じ症状に悩まされている人は、「もしかしてヘルペス?」や「熱の華出ちゃったの?」などと尋ねてくる人もいた。その方がまだ気持ちが救われた。

しかし、そういえばここ何年もこの症状が出ていなかった。

だいぶ大人になって免疫力が強まったのかもしれない。

しばらくぶりの唇のうずき。

今は薬局でも薬は買える。ただし、一度病院できちんと診断を受けた人のみが購入できるという。

さっそく薬局に行って薬を買ってこよう。

体調をくずしやすい季節の変わり目。

そして最近色々と忙しかった。

あまり自覚はないが、体が少し弱まっているサインなのだろう。

今は体を休める時なのかもしれない。