まだ20代だったころ、テレビで「デコルテまでが顔です」と誰かが言った言葉に衝撃を受けた。
首やデコルテの皮膚はとても薄く、乾燥や紫外線のダメージをもろに受けやすいのだという。
顔だけではなく、首、デコルテまでケアするのが大事だということだった。
それ以来、私は化粧水や乳液、クリームで仕上げるケアを、顔から首、さらにデコルテまで丁寧に行ってきた。
夏は日焼け止めをデコルテまでたっぷり塗りたくった。
それがいつの間にかすっかり習慣となっていた。
あるとき、友人と旅行に行った際に、お風呂上りにそのケアをしている私をみて、なんでそんなところまで化粧水をつけるの?と不思議がられた。
デコルテまでが顔らしいよ、という私の言葉に納得し、友人も同じようにやり始めたのを覚えている。
あれから20年以上。
40代になった今、同年代の人やそれ以上の年配の方々をみると、たしかに首回りに年齢が出やすいと実感する。
キレイに化粧した顔と首の差が激しい人も見かける。
長年、しっかりとケアしてきた私の首回りはその成果があらわれている。
まだまだ大丈夫だと自負している。
誰に褒められたわけではないけれど、勝手にそう思っている。
「美は一日にしてならず」
叶姉妹の名言がじわっと身に染みる今日のこのごろ。