一回り成長したというのは私の背が伸びたとか、内面が磨かれたとかではなく。
そう、体が一回り大きくなった。
全体的にうっすらと肉が付いたように感じる。
そりゃそうだろう。
何をするわけでもなくダラダラ過ごした4連休。
食事はテイクアウトを中心に、時にはコンビニスイーツも堪能。冷凍庫にはアイスがたっぷり。
雨を言い訳にウォーキングなどをすることもなく。
だからといって家にあるステッパーを踏むこともなく。
子供と一緒に少しばかり「リングフィットアドベンチャー」を頑張った程度。久しぶりのそれはかなりきつく短時間で終了。
それでも汗はかいたので、すごく頑張った気になった。そしてご褒美とばかりにビールをゴクゴク。
一回り大きくなるのもムリもない日々を過ごしてきた。
ここ最近のやる気のなさも加えて、ダイエットにも全く力が入らなくなった。
今の私に食べる以外の楽しみは見つけられない。
おやつを控えたり、夜ごはんは炭水化物を抜くなど、今までしてきた努力はどこへやら。
まったく迷いもなく当たり前に食べていた。
昨晩、家族はとうに寝静まり、だいぶ遅くに仕事を終えた私は、ふと窓に映った自分の姿に絶句した。
雨戸を閉めていたせいか、大きな窓はまるで鏡のようになり、私の全身がすっぽり映し出された。
その姿をみて何だこれと思った。
太ったというか、なんというか…
上下黒のキャミソールと短パン姿の私は女ではなかった。元々がっちりとした骨太体型の私は、うっすらと肉づいたせいかまるでレスラーのようだった。それも全く鍛えていないレスラー。
(実際、鍛えていないレスラーをみたことはないが)
連休中、ほぼこの装いで過ごしていた。
こんなみっともない姿で過ごしてきたのかと思うと情けなくなった。
夫からも子供からも何も言われなかったけど情けない。今さらながら恥ずかしい。
私はレスラーじゃない。鍛えている筋骨隆々のレスラーならまだしもダルダルのゆるみきった体。
こんななんちゃってレスラーからは早く脱却しなければならない。
気合を入れよう、そう強く思った。