膝が傷むなんて高齢者の話だとおもっていたけど

数か月前から続いている膝の傷みが気になっていた。

歩くのはそう困難ではないのだが正座ができない。落ちたものを拾おうと咄嗟にしゃがんだ時に激痛が走る。

そのうち、ただ座っていても寝ていても、じんわりと傷むことが増えた。それが数か月続いていたため、とうとう病院に行ってきた。

レントゲンでは骨には異常なし。それほど酷くはないものの、軟骨の幅が若干狭くなっているため、年相応の軟骨のすり減りが傷みの原因ではないかという診断。

事前にネットで調べていたため、やっぱりそうかと予想していたとおりだった。

傷み止めとシップをもらって帰宅した。

加齢という言葉の重みがずしんとひびく。

膝が痛くて歩きづらい、階段の登り降りがつらい、なんてテレビではよく見聞きするが、それは70代、80代の高齢者ばかり。

わたしなんてまだまだだと思っていたのに。そんなはずはないと思いたい。

そんな膝の傷みで何もかも億劫になっている毎日。

座るのも立ち上がるのも、掃除するのも買い物に行くことも嫌になっている。

しばらくは激しい運動は控えた方がいいという医師の言葉を言い訳に軽いウォーキングすらもさぼっている。

日々、立ち上がるたびに「よいしょ」という言葉を発し、なにかをするたびに「いたいっっ」と叫んでいる私を見て家族は「まるでおばあちゃんだね」と笑う。

そんな言葉に「おばあちゃんって言わないでよー」なんて笑って返せない。ちょっとした動作もきつくて本当におばあちゃんになってしまったようで笑えない。

加齢って悲しい。

増える白髪、衰えた肌、崩れゆく体型、そしてガタつきはじめた体、次々と襲ってくる老いという現実に気持ちが追い付かない。

美しく年を重ねたいと願うけど本当にそれは夢のような話で。現実は醜さと困難ばかりが際立っていく。

受け入れがたい現実。年を取るって本当に残酷。