今日の職場はずっとピリピリムード。
それはある男性社員さんの機嫌が悪かったから。
今日の機嫌の悪さの原因はパートさんのミス。
前日に起こったそのパートさんのミスを指摘して注意する。
ミスはミスだ。注意されるのは当然のことなのだがその怒り方が不快。
同じことを何度も繰り返しネチネチ。いつまでもネチネチ。
もういいだろうと突っ込みたくなる。
周囲に聞こえる大きな声でパートさんに一通り注意したあと、職場はシーンと静まり返っていた。
耐え難い雰囲気。誰もが声を発する機会を失っている。
誰一人として声を出さずにPCに向かう。PCの音だけが響きわたる空間。
外部からの電話が鳴り、パートさんの電話応対の声でようやく声を出すことを許されたかのような雰囲気に変わった。
そんな苦痛の時間が終わり、更衣室で着替えているとその怒られていたパートさんもやってきた。
なんだか気まずいなと思った瞬間、彼女の方から「なんかピリピリムードだったよね~」と話しかけられた。
なにを言っていいのかわからずに「大変だったね」と声がけすると「全然平気だよ、あの人、今日は朝からご機嫌ななめだったみたいでさ」と子どもを相手にしたかのような口ぶりに笑ってしまった。
それからはお互いの心境と職場の愚痴を言い合う。
同じような不満を持ち、同じような思いをしていたことがわかり嬉しくなった。
同志を見つけた。そんな思い。
ピリピリムードは勘弁だけど、そのおかげで愚痴を共有する相手をみつけられた。