先日、若いパートさんが職場で体調を崩した。
少し休んでいたが回復せずに結局早退することになったのだが、そこで上司によばれた私。
彼女を家まで車で送ってあげてとお願いされた。
は?
なんで私がそこまでしなくてはならないの?
私だけではなく、ほかにも運転できる人は沢山いるし。
正直納得いかなかったが、上手く断る理由がみつからず、そして冷たいヤツだと思われるのも嫌なので「わかりました。」と返事。
彼女自身は遠慮していたものの、はっきり拒否はしない。送ってもらいたいのが本音だろう。
仕方なく準備を進めると、連絡がつかなかった彼女の家族と連絡がつき、迎えにきてくれることになったため、私の出番はなくなった。
心底安堵した。
職場の同僚を慣れない職場の営業車に乗せ、慣れない道のりを運転するなんて苦痛で重荷すぎる。
しかもそれなりにやらなければならない仕事も残っていることだし。
終業後ならまだしも、どうして自分の仕事を中断させてまで、他人のためにそんなことをしないといけないのか。
私はさほど彼女と親しいわけでもないのだし、そこまでしてあげる気持ちになれない。
タクシーを呼んで帰ることだってできるだろうに。
私に頼んできた上司が送ってあげればいいだろうに。
疑問と怒りとむなしさで心が荒む。
しかし、なぜ私がその役目に選ばれたのか。
それはよく考えればわかりきったことで。
私がいなくても業務に支障がないから。
私の仕事は私でなくても誰でもできるから。
結局、その現実を突きつけられて落ち込んでいる。