最近は子供の学校行事が多い。
昨年度まではコロナのせいで中止をせざる得なかったものや、保護者の参観なしで行われていたものが多かったが今年度は違う。
見学できる人数や時間短縮などの制限はあるものの、昨年に比べれば行事がだいぶ復活している。
ここ数週間、音楽会やマラソン大会、授業参観、懇談会などが立て続けにあり、学校へ行く頻度が多かった。
そこでいつも気になったママがいる。
名前も知らないし、話したこともないが、よく見かけるということは同じ学年なのだと思う。
大人数のママのなかでなぜそのママが目につくのか。
それはとてもエキセントリックな風貌で目立っているから。
髪の毛の色がいつもかなり華やか。
最初に見かけたのはブルーだった。その後に見かけたときはグリーンになっていたと思う。
そして、最後に見かけたときはピンクたった。
ほんの数年前までは、ここまでの派手なヘアカラーを施すママは見かけなかった。
もしもそんなママがいたらきっと奇異な目で見られただろうし、噂になっていたと思う。
しかし今、見かけてもそう嫌悪感なく自然に受け入れられようになったのは時代なんだと思う。
見るたびにいつも違う色。こんなにも短期間でよく変えるものだとちょっと感心すらしてしまう。
その日、たまたまそのカラフルママの近くにいた時に偶然聞こえてきた会話が「その日は仕事だから…」という発言。
仕事しているだ…と思ってしまった。
一体どんな仕事なのだろう。あの奇抜なヘアーを受け入れてくれる職場。
美容師やネイリストなど美容関係だろうか。
倉庫作業や、体力仕事など、接客業以外の仕事なら髪色が自由かもしれない。
そんな想像を膨らませてしまう。
あのママがいったいどんな仕事をしているのか、気になって仕方がない。