あるテレビ番組のなかで街頭インタビューをされていた親子。その母親が私と同い年だった。
おまけに一緒にいる子供も我が子と同い年。一気に親近感がわく。
母親の服装はボリュームのあるパフスリーブ袖のブラウスにロングのギャザースカート。全体的にふわっとしたフェミニンなスタイル。
同じようなパフスリープのブラウスを持っているが、もう年齢的に無理だなと思ってずっと着ていなかった。
でも彼女をみるとそうでもない。この年で着ていても違和感なく、素敵に着こなしている。
そう思い、クローゼットから引っ張り出してさっそく着てみた。
テレビで彼女が着ていたようなスカートは持っていないが、パンツに合わせたほうが、フェミニンになりすぎずに大人の雰囲気になっていいのではないかと考えた。
自分なりのコーディネートをして鏡の前に立ってみる。
あー全然だめだ。彼女のようにはならないどころか、やっぱり似合わない。違和感ありあり。
やっぱり顔と洋服がマッチしない。私が着ると若作りの痛いオバサン。
同い年だからといって何もかも一緒にはなれない。そんなのわかっていたけれど。
華やかな芸能人と比べているわけでもなく、私と同じ一般人だから、いけるかもと期待してみたけれどやっぱり違かった。
あの洋服はもう処分するしかないらしい。くやしいけど、もったいないけど、残念だけど、潔くあきらめがついた。
潔く? いや、やっぱり高かったからもったいないし、彼女のようにまだ着たい。
こういう思いが断捨離できない大きな原因。
着ないのに。着られないのに。似合わないのに…。