子供の洋服を買いにショッピングモールにいった。
ついでに私の洋服もみようと、婦人服売り場を探していると、このあたりじゃないの?と夫が指をさす。
そこは婦人服売り場ではあるが、だいぶ年配の人たちが着る地味目の洋服がずらっと並んでいる。
ちょっとおばさんっぽくない?と私が応えると、だっておばさんじゃんと言われた。
ムカッ!
まあ、たしかにおばさんだけど、自分でも自覚しているけど、人に言われると腹が立つ。夫に言われると何倍も腹が立つ。
そばで聞いていた子供は笑いもしないし、否定も肯定もしない。
子供なりに気をつかっているのだろうか。
おばさんであることは事実だから、フォローできなくて聞かなかったことにしているのかもしれない。
それにしたって、夫よ。言い方というものがあるだろうよ。
ムカムカしながらも洋服を見て回り、明るいブルーのパンツが気に入り、試着してみることにした。
試着室の全身が写る大きな鏡。なんだこれは!全く似合わない。違和感しかない。
いつも黒や紺など地味目の色合いが多いため、見慣れない色合いに違和感があるのかもしれないが、それを差し引いたってひどい。
くすんだ肌や艶のない髪にその明るく爽やかなカラーは全く合わなかった。
やっぱり明るい色は若い子が着てこそ引き立つんだろうな。
こんなおばさんには無理だわーと買うのはあきらめた。やっぱりおばさんだわーと潔く納得するしかなかった。
そうです、やっぱり私は立派なおばさんです。
だからといって夫の発言はゆるせない。はっきりおばさんって言わないで。