新潟の住宅地に野生のイノシシが出没、5時間40分の逃走劇のあとに駆除されたという。
この手のニュースをみていつも思う事は、なんて軽微な状態で捕獲に挑んでいるのだろうかと疑問に思う。
捕獲に向かう警察官の守備体勢の手薄さ、甘さを感じずにはいられない。野生動物を相手にする体制が整っているとは思えないのだ。
ニュース映像で見る限りだが、大きな捕獲網を持っている人は一人にみえた。ネットを持っている人も一人、二人…。
ほか、長い棒をもってひたすら追いかけている様子。あの棒で殴り弱らせるという捕獲方法なのだろうか。近づいたイノシシを足で蹴ろうしている警察官も見えた。
どうやって捕らえるつもりなのか、しっかりとした捕獲方針が固まっているとは思えず、ただひたすら闇雲に追いかけまわしているようにしか見えない。
5時間以上も捕獲に時間がかかってしまうのも納得がいく。
今回に限らず、今までにも何度となくこういったことはあったはずなのに、どうして何も変わらないのだろう。捕獲体制が一向にかわらないことに疑問に思う。
自然が破壊され、行き場や食料を失った野生動物が住宅街に進出してくることは今後ますます増えるだろう。
警察ももう少し本腰をいれて野生動物捕獲対策をすればいいと感じる。
失敗を次に活かし、様々な野生動物に対応できる体制を整えていくべきだ。
野生動物の捕獲専門チームなどがあればいいのに。
野生動物が恐怖や苦しみを感じることなくスムーズに捕獲ができ、できることなら駆除ではなく、野生に戻すことができればいいなと願う。
自然破壊は人間の犯した罪。それを背負うのが野生動物であってはならないと感じる。