マスク着用が個人判断になってからも、道行く人々は皆マスク姿。
子供たちの学校もまだまだほぼマスク姿だという。
私自身もマスクが手放せず、感染予防というよりは、素顔をさらしたくないという理由で外せなかった。
特にパート先は入ったときからずっとマスクだったため、素顔を知っている人はいない。
だからこそ外したくない。外すことでどう思われるかが怖い。こんな顔だったんだ、やっぱりオバサンだなと思われるのが怖かった。
しかし、ここ最近の気候で、マスク装着が煩わしいと思うようになり、おまけに皮膚がとてもかゆい。
暑さで蒸れて肌荒れを起こしはじめているようだ。
そんな矢先、ひさしぶりに一緒になったパートさんがマスクを外して作業をしていた。
あ、外していると思うとと同時に、こんな顔だったんだ、と感じる。
そこまで違和感を抱いたわけではないのだが、やっぱりマスクしているときとは印象が少し違う。
彼女自身もまだなんとなく恥ずかしいと思っているのか、正面を向かずに、少し顔を背けているように感じる。
やっぱり最初は照れくささはあるのだろうと思いながらも、私も次回からマスクを外そうと勇気をもらった。
そして今日、いつもより念入りにメイクをし、マスクを外して出勤すると先に来ていた別のパートさんもマスク無し。
やった!一人じゃない。
でもやっぱりまだ恥ずかしい。なんとなく人と話す時は真正面をみることができない。晒された口元をみられたくない。
意識的にうつむき加減になってしまう自分がいる。
でもなんだか第一歩を踏み出せた気分。
自分の中で、ようやくコロナが終わりに向かっている、と思えた。