今回のことにかぎらず、振り返ってみれば同じようなことが過去にもあった。
これまでも、職場に新人が入ってくるとなにかしら気にかかっていた。
新しい子が自分よりも優秀だと気に入らない。その子が周囲に褒めらると心がざわつく。
それでもぐっとこらえて、その子にきつく当たるとか、いじわるするとか、そんなことすることなく堪えてきた。
そのうち、その子が職場にいることが日常となると、自然と受け入れられる。
嫉妬の感情もいつしか薄らいでいく。
なんなら仲良くなって一緒にランチにいったり飲みにいったり。
そんな経過を辿ってきたのだ。
人間だから。女だから。嫉妬の感情はあってあたり前。
そう思う事にした。
嫉妬は苦しいと同時にとても見苦しいと思う。
その嫉妬の感情は絶対に周囲に知られたくない恥ずかしい感情で。
誰にも言いたくない、愚痴りたくない、相談なんでできやしない。
だからこそ耐えるしかない。周囲に気付かれてはならない。
結局、割り切ること。自分は自分、他人は他人と割り切ること。
なんとかその感情に折り合いをつけてやり過ごすこと。
それしかないのだろう。
感情をむき出しにして、新人いびりをするおばさんが結局一番恥ずかしいのだから。
そうなるまい。絶対に。
それを心にとどめて職場に向かおうと決めた。