最近、一緒になることが多い若いパートさん。
数週間前に入ったばかりで、30代前半のおしゃれなママさんだ。
家が同じ方向のため、一緒に帰ることが増えた。
私は自転車だったり、歩きだったり。
梅雨時期は歩きが多かったが、運動不足解消のため、そのままずっと徒歩通勤にしている。
自転車だと汗と風で髪の毛の乱れが激しすぎるうえ、その乱れを直す場所も時間もないこともその理由のひとつでもある。
彼女は晴れでも雨でも基本は自転車。雨の日はオシャレなレインコートで現れる。
そんな彼女になぜかなつかれてしまったようで、帰りはいつも一緒に帰る。
私の終わりが多少遅くても待っているし、私が徒歩であるにもかかわらず、彼女は自転車を押して一緒に歩く。
最初こそ、自転車なんだから、先に言ってねと気遣うふりをしてやんわりと断ってみたものの、全然大丈夫です、といってやはり私と一緒に歩く。
彼女はおしゃれで快活でとても気持ちのいい人なのだが、いつも一緒だと苦痛。
仕事終わり、一人でのんびり帰りたい。
疲れているから、あまりしゃべらすにぼーっとひとりで帰りたい。
たまには家路とは別の方向のスーパーへいったり、少し遠回りしてウォーキングをして帰りたい。
そんなことを思いながらも、彼女には言い出せずにいつも一緒に帰る。
こんな年上のおばさんと一緒に帰って何が楽しいのだろうか。
お互いの子供の話や夫の話、職場でのことなど、案外話題はつきない。
だとしても、おしゃれでキラキラしているいまどきの若者が、なんでこんな私になついているのだろうか。
今日はスーパーによっていくから、一緒に帰れないよ、と私はなぜ言えないのだろうか。
そんな自分が情けない。
たまには一人で帰りたいの。