長いこと在宅で仕事をしているが、在宅ワーカーは世間からはまだまだ興味、関心の薄い存在、はたまた不憫な存在なのだろうか。
私自身が長年在宅ワーカーであるため、他の人がどんな在宅仕事をしているのか、職種内容、報酬単価、その仕事をするようになった経緯などとても興味がある。
しかし、私自身はあまり興味を持たれたことがない。
そもそも、自分から在宅ワーカーとは発信しないが、状況によっては仕事をしていることを言わざるを得ないときがある。
子供の学校の役員関係、ママ友との会話、美容院での世間話…
時間の融通がつく在宅ワーカーなだけに、仕事をしていないと思われていることも多い。
学校の役員などは、仕事をしていない人が頼まれやすいことも事実だ。
そういう時は、実は家で仕事をしていて…と告げる。
しかし、どんな仕事なの?などと聞かれることを想定するが、そうなんだ、とそれで終わることが多い。
そして、なぜか仕事をしている人とはみなされず、頼まれごとをすることも多い。
興味をもって欲しい、詳しく聞いて欲しいと思っているわけではないが、家で仕事をしているという発言だけで、相手は私がどういう仕事をしていると想像しているのだろうか。
以前、在宅仕事を請け負っていた会社で、社長と面談する機会があった。
普段のやり取りは営業さんとするため、社長とは顔を合わせることはめったにない。
その社長は、在宅仕事をしている人は、他人とコミュニケーションをとるのが苦手な人、根暗で目を合わせられない人など、そんな人ばかりだと思っていたけど、皆さん、普通の人で安心した、と言われたことがある。
これが世間一般の人が考えている在宅ワーカーの評価なのだろうかと感じた。
そうか、皆が詳しく聞いてこないのは、こういうことなのだろうか。
聞いてはいけないことを聞いてしまったとそれ以上深く尋ねてこないだけなのだろうか。
それとも、仕事内容以前に、みな私自身に興味がないのだろうか。
実際、根掘り葉掘り聞かれたら戸惑うが、何も聞かれないのもさみしいものだ。