最近の夫は、話しかけてもそっけなくて、こちらを見もせずに適当な返事。
常に上から目線の物言いと、反論を受け入れない威圧感のある言葉に会話を続ける気力を失わせる。
だからまともに会話にならないし、もう会話をしたいという気になれない。
子のこと、仕事のこと、親の介護のこと、伝えたいことはたくさんあるのに話せない。
話したところで、アドバイスをしてくれるわけでも、同情してくれるわけでもない。
だから最近はもうあきらめているし、期待もしない。
私の話を聞いてもらうのは昔からの友人とママ友だけだ。
そんな日々のなか、たまに話を聞いてくれる職場の男性社員に気持ちが向いている自分に気付く。
こっちをみてきちんと話を聞いてくれて、話を盛り上げてくれる。
話題を振ってくれて楽しい会話ができる。
さすがに深刻な話はしようとは思わないけれど、少し世間話をするだけでも気持ちが和らぐ。
古い友人やママ友と話すのとはまた違う感覚、感情。
それは同性ではなく、異性だからなのだろうか。
夫以外の異性と交わす会話、過ごす時間だからなのだろうか。
その相手に恋愛的な好意を抱いているわけではないけれど、なんだか心が浮き立つ時間。
私は異性との時間に飢えている?求めている?
とはいえ、職場内で仕事の話の延長にほんの少しプライベートの話をするだけ。
わかっている。職場だから。男性社員だって職場の人を無下にできないだけ。
仕方なく、おばさんの会話に少し付き合ってくれているだけだとわかっている。
私にとっては和む時間でも、相手にとっては感情のないただの雑談の時間。
そんなことは充分すぎるほどにわかっている。
相手になにかを期待しない、勘違いしない、うぬぼれない。
それを心にとどめて、一瞬のきらめく時間を楽しめればいい。
職場にそれぐらいの楽しみがあったっていい。
仕事にいくモチベーションが高まるならそれで十分。
明日からも頑張ろうと思える。