子宮頸がん検診を受診して思うこと

ふと思いつき、子宮頸がん検診を受診。

市の助成があるのでこちらでは千円ほどで受けられる。かかりつけの婦人科のHPからネット予約。都合よく次の日に空きがあったため即予約して翌日に受診した。

子宮頸がん検診は20歳以上の女性が受けることができる検診。

女性特有の病気である子宮頸がんは進行すると命にかかわることはもちろん、将来的に子供を授かることができなくなる可能性があるなど、女性にとってはとても重要な器官。

そして子宮頸がんは性交渉によって感染するHPV(ヒトパピローマウィルス)が発症原因となり、性交渉の経験がある女性なら誰でも感染する可能性があるという。

若くても性交渉の経験があれば、子宮頸がんに罹患する恐れがあるということ。性体験の若年齢化が進み、中学生でも性体験がある子が増えている現代、若い女性も定期的な検診をしっかり受けることが理想だと思っている。

子宮がんには、子宮の入り口の部分「子宮頚部」の粘膜にできる【子宮頚がん】と子宮の奥の部分「子宮体部」の粘膜である(子宮内膜)できる【子宮体がん】という2種類のがんがあり、各自治体の助成で受診できるのは「子宮頸がん検診」。

なぜ市の助成で受けられるのが「子宮頸がん」の方だけなのだろうと疑問に思い調べてみたら、子宮体がんは比較的高齢の方、閉経前後で発症する場合が多いからなのかもしれない。

子宮頸がん検診は、子宮内に器具をいれて内部を診察、子宮内の細胞も採取するため、生理中は避ける方が無難とされている。私は生理予定日が近かったため、近日中に受けないと先延ばしになってしまう。そのため、すぐに予約がとれたのは運がよかった。

もう、何度も経験しているこの検診だが、内診にはやはり抵抗を感じる。出産経験のある40歳を過ぎた私でもそう感じるのに若い女性が受診したがらないのは当然のことだろう。

病院内の待合室にあったがん検診のポスターによると、日本での子宮頸がん検診の受診率は20%台。欧米諸国の70%~80%から比べると極めて低い。

子宮頸がんをはじめ、がんは早期発見が何よりも重要。私自身も若いころはまるで他人事で受診を考えたこともなく、最初に受けたのは20代も後半に差し掛かるころ。なぜ検診を受けようと思ったのかはもう記憶に乏しい。

20歳から受診ができるとはいえ、若い時代はまだ「がん」という病気を考えるにはほど遠く、他人事だと思っている人がほとんどだろう。まして婦人科に行くということに気恥ずかしさもあり、検診へ行くという考えはないに等しいと思う。そのため、結婚、妊娠を機に初めて子宮頸がん検診を受けたという方も少なくないだろう。

私の身近な人で、結婚後、妊娠の兆候があり、はじめて産婦人科を訪れたときに、そこで子宮頸がんが発覚した人がいる。また、急になぜだか子宮頸がん検診を受けないと思いつき、婦人科を受診したら妊娠がわかった、なんて知人もいる。

どちらのケースもお腹の子が知らせてくれたんだろうと思わざるを得ないちょっと不思議な出来事。ちなみに子宮頸がんが発覚した知人は、初期の子宮頸がんだったため、今は二人の子を持つ素敵な母となっている。

医療の進歩が目覚ましい現代。それに伴って検診方法もより発展を願いたい。傷みや恥ずかしさを感じることなく、もっと気軽に受診ができ、尚且つ精度も高い方法が確立されないだろうか。

この先、検診を経験するだろう我が子を前に切に願う 。