2ヶ月ぶりに訪れた美容院。
ここの美容院のスタッフさんはみんな若い。私の担当美容師さんもたしか20代のはず。
肌の張り、髪の艶、細見のスタイル、洗練されたファッション、なにもかもがオシャレで輝いている。
美容師という職業柄、ヘアスタイルはもちろんファッションも大事な要素だろう。センスが良くなければお客さんも寄ってこない。
しかし、それだけではない。私からみればやっぱり若さが引き立っている。
シャツをパンツにインして、ヒップラインを丸出しなんて40代の私にはとてもじゃないけどできないし。
明るすぎる髪の色だって、オシャレな若者なら何の嫌味もなく素敵だ。美容師さんならなおさら。
白髪染めをしてもらい、しばしの待機の間、目の前の大きな鏡ごしに映る若いスタッフさんたちを眺めながらずっとそんなことを思っていた。
そんな輝くスタッフさんと比べて、目の前にうつる自分の姿はあまりにもみじめで。はっきりと自分が映り込む大きな鏡がうっとおしい。
せっかくお金をかけてキレイにしてもらっているのに心が沈むばかりだった。
それでも白髪を染めてカットもしてもらえば、いつもよりはマシになるだろうと期待したが、全てを終えた姿は、ただただこざっぱりしただけのオバサン。
若いっていいな、若さって最強だな、と心底うらやましく思えた。
沈んだ気持ちのまま帰宅、ネットを開き、昔よく買っていたコラーゲンのサプリを注文する。
きっと、たぶん、焼石に水。
でも何もせずにはいられない。