普段あまり一緒のシフトに入ることのないパートさんからLINEが届いた。
職場には我々パート同士のグループLINEがあり、主に業務連絡や急遽休む時の代理要請などで使われている。
そのグループLINEから個別メッセージが届いたのだ。
内容は、落とし物があったから私ではないか?という連絡。そして続く上司の愚痴。
落としもの、忘れ物などがあったときは、更衣室にその物とメモ書きが置かれていることが常で、わざわざ個別に連絡がくることはまずない。
だからこそ、落とし物の連絡は口実であって、本筋は上司の愚痴なんだろうと思った。
聞いてもらいたかったのだと察する。
彼女とはほんの数回しか一緒のシフトになったことはないが、ほぼ同年代のパート主婦。
各々に子供もいて共通点も多く、初対面のときから緊張感もなく話ができた。
私はこの人とは気が合うなと直感していた。
おそらく、私がそう感じたように彼女も同じように思ってくれたのではないのだろうか。
だからこのように個別LINEをくれたのだろう。
正直うれしい。
上司に対しての愚痴も同じで、それを共有できるのもうれしい。
職場にこういった仲間がいるのはありがたい。
職場に仲間がいる。味方がいる。私を頼りにしてくれる。
それだけでパートに行く勇気がもらえる。
最近は、パートがイヤだなと考えてばかりで夢にまで出てくる毎日だった。
落ち込んで、悩んで八方ふさがりの日々にほんの少し光が差した。