誰も応募がなかったから仕方なく採用

パート先のとある上司から聞いた話。

以前いた社員さんの話になった。

入社して3カ月ほどで辞めてしまったその人。

理由を聞くと、周囲との関係を築こうとしないタイプで、さらに物言いもきつく、同僚も彼女の扱いに辟易していたそう。

どうしたものかと思っていたところ、自分から辞めていき、誰もが安堵したそうだ。

まもなく50代に手が届く年齢だったという彼女。

その年齢で社員で採用されるなんてよほど優秀だったのではと尋ねると、そうでもなかったとの返答。

もちろん、履歴書を見る限り職歴は長くそれなりの経験はあった。

だから即決したわけではなく、ほかに応募者が全くなかったっため、仕方なく採用したとのこと。

それを聞いて、きっと私の採用もそのパターンだろうと直感した。

この年齢で採用してもらえるとは思わず、ダメ元で応募して採用された私。

あとから、なかなか応募者がいなくてずっと決まらなかった。だから決まってよかった、とほかのパートさんから聞かされたことを思い出す。

なるほどね。

私は決して中身で採用されたわけではなく、ほかに応募がなかったから採用されたのだ。

いろいろ腑に落ちた。

どんな理由であれ、採用されればこっちのもの。

そんなふうに気軽に流せないのは、今、とても居心地がわるいから。

その辞めてしまった社員さんのように、私から辞めると申し出ることを上司は望んでいるのかもしれない。

そう考えてしまうほと、今の私は周囲との壁に追い詰められている。

職場で一人浮いているような気がしてならない。

ネガティブ思考の泥沼に落ちてしまっている。