とうとう終わってしまった。
私の中では今期一番面白かったと思えるドラマ。
実家に寄生するニート歴7年目のみつる。
ああいえばこういう憎たらしいヘリクツ男だが、なんだかんだと家族や知人から頼りにされ、そして人と人をつなぐ潤滑油のような存在だった。
壮大なヘリクツも、時には人の心にくすぶり続け、次なる一歩を踏み出す勇気となる。
飛躍しすぎる話が相手に敵意さえ抱かせるときもあるが、奮起させることもある。
みつると周囲の人たちとのやりとりは本当に面白おかしく、しばし胸が打たれることもあった。
結果的に、姉家族と同居した3か月、家族をはじめ、みつるにかかわる周囲の人たちをみな幸福に導いたと思う。
最終回ではとうとうみつるは就職に向けて面接を受けに行く。
願わくば就職しないで欲しいと思ってしまった。
みつるはこのままでいいんじゃないか、このままでいて欲しいと思った。
ニートであるゆえのあの屁理屈と説得力、そして面白さ。
みつるの母が営む喫茶「ポラリス」や、みつる行きつけのバー「「クラッチ」に行きたい。
そして、みつるに話を聞いてもらいたい。
人生においての屁理屈を存分にこねてもらいたい。
少しのイライラとたくさんの元気をもらえる気がする。