豊洲タワーマンション虐待死事件。「色気は分娩台に置いてきました。」

衝撃だった。

私の中では今年一番の衝撃だったと断言できる。

豊洲のタワーマンションで、3歳の男の子が虐待を受け死亡した事件。

この被害者の母が、私の大好きな本「色気は分娩台に置いてきました。」の著者だったということ。

育児のバイブルとして、子育て中の人や、これからママになる人たちにぜひ読んでもらいたい本としてだいぶ前にこのブログにも記している。

最初にこのニュースを見たとき、またかと思った。

内縁の夫による虐待死。

最近はこの「内縁の夫」「虐待」というワードがイコール最悪の結果になるパターンが多すぎる。

実の親ではないパートナーにまだ幼い我が子を残して、海外出張に出かけてしまう母親に対して、私は疑問と批判しかなかった。

しかし、血のつながりがあろうがなかろうか、自分が愛した人を無条件に信頼する気持ちもわからなくもない。

しかも、逮捕された内縁の夫は大手企業に勤め、育児休暇中だったという。

しっかりしているという印象を受けた。

今までの数ある虐待事件にはないパターンだと思った。

もちろん、大手企業に勤めているからしっかりしているとは私の主観でしかないが。

ただ、「無職の内縁の夫」が事件を起こすことが多いなかで、今までとは違うと感じていた。

育児が落ち着いた今でも時々この本を読む。

あの時は大変だったけど、育児の楽しさやあたたかさを振り返ることができる。

この事件を知った今、同じ気持ちでページを開くことができるだろうか。

きっと自分を責め続け、悲しみの中にいる母親の気持ちを思うと胸が痛む。

イラストではあるが、亡くなってしまったお子さんの姿をみると心が苦しい。

しかし、彼女の本が私を含め育児中の多くの母親たちを元気づけてきたであろうという事実は変わらない。

亡くなられたお子さんのご冥福を心からお祈りいたします。