情けない。
自分は大丈夫だと思っていたのに詐欺にあってしまった。
いわゆるネット詐欺。
ネットショップで買った洋服。お金を振り込んだのにいつまでたっても届かない。
連絡しても音沙汰なし。
ネットショップの運営会社に電話をすると全く違う会社に繋がった。
あらためてその運営会社を調べてみると、その会社自体は確かに存在する。ネット上に記載されている所在地も責任者も同じだ。
ただ一つ違うのは電話番号。最後の一桁が違っていた。
ひとまず、その一桁違った番号にかけてみる。事情を伝えると、そのネットショップは運営していないと言われた。勝手に会社名を悪用されてしまったのだろう。
ああ、もう詐欺なのは確実だ。
私も馬鹿だった。なぜ銀行振り込みをしてしまったのだろう。
ネットの買い物はいつもカード払い。そのショップでも、カード払いはもちろん、銀行振り込みは前払い、後払いも可、代金引換払いもできると記載されている。
しかし、注文後に届いたメールでは銀行振り込みが指定されていた。しかも振込先は個人名義。
冷静に考えればこの時点であきらにおかしいのだ。個人名義なんてありえない。それなのになぜ騙されてしまったのだろう。
本当に本当に情けない。
被害金額はおよそ1万円。欲しかった洋服が通常よりも格安で売られていたことに惹かれてしまった。
早く買わないと売れ切れてしまう。そんな状況が私をあせらせた。
そして運が悪いとしかいいようがないが、臨時収入が手元にあったのだ。だからこそ銀行振り込みが都合よかった。最初からカード払いではなく、銀行振り込みで手続きしたいと考えていたのだ。
それはといえば、カード払いだと支払いは来月になる。この手元にある現金を財布にいれてしまうといつの間にか生活費としてあっというまに消え失せてしまう。
だから銀行振り込みが最適だった。この臨時収入を有効に使おう。生活費に消える前に使ってしまおうと考えた。
なんというバットタイミングだったのだろう。なぜ冷静になれなかったのだろう。
被害金額はたいしたことないが、絶対自分は大丈夫、詐欺になんて合うはずがないと思っていた自分がこんな単純な詐欺にあってしまった。
正直、振り込め詐欺にあう人が理解できなかった。なんで振り込んでしまうの?と詐欺にあう人を嘲る自分がいたのに。
これは詐欺だと確信した日。ごはんが喉を通らなかった。凹みまくった。
こんなこと、夫やママ友には絶対言えない。相談できない。恥ずかしくてたまらない。
あれから数日経つが、まだショックは癒えていない。