毎日夕方になると外から聞こえてくる子供たちの声。
ボールやキックボートなどの遊具の音、時には泣き声や怒る親の声までも響き渡っている。
世間では、そんなふうに公園などに行かずに日常的に道路上で遊ぶ子たちとその親を道路族という。
遊びだけにとどまらず、道路でバーベキューをするなど近隣住民に迷惑をかける大人たちも含まれるそうだ。
そんな我が家も子供が小さい頃は、家の前で縄跳びをしたり、自転車の練習をしたり、親子で道路で遊ぶことはたびたびあった。
さすがにバーベキューなどはしたことはないし、騒音とならぬようにおとなしく遊んできたつもりだが、それでも周囲からみれば同じ道路族なのだろう。
自分もやっていたから、というわけではないが、私は他人の子が道路で遊ぶことに対してある程度は許容できる。
もちろん、外遊びなら公園や広場にいくことが望ましいのは重々承知しているがそれが難しい場合も多い。
公園が遠かったり、小さい兄弟姉妹の有無などによって連れていくのが困難な場合もある。
上の子の帰宅時間に重なる、看病しなければならない家族がいる、などといった理由で家から離れられないときもある。
たっぷり公園で遊ぶことはできないが、少しだけなら時間が取れる。
そういった事情で少しだけ家の前の道路で一緒に親子で遊ぶ。自分自身が経験してきただけに気持ちがよくわかる。
昔とは違い、公園や広場の減少、ワンオペ育児など子育て環境が様変わりしている今、周囲の子どもが道路で遊ぶことを私は責められない。
反面、もう親の付き添いがいらない大きい子供たちが大人数で追いかけっこしたり、ボールを人の家の壁にあてたり、道路で寝転がったりなど、さすがにそれは勘弁してくれ、と思う場面も何度も目撃してきたし、時には注意もしてきた。
周囲に配慮し、静かに親子で遊んでいる程度なら私は目をつぶっていたい。