認知症の父がここ数週間デイサービスに行ってないという。
週2日から3日に増やしたことで、母の負担がかなり減ったため、私も安心していたのにまた振り出しに戻ってしまった。
帰省時に母親から状況を聞くと、どうやらデイサービスに苦手なスタッフさんがいるらしい。
父親にもそれとなく聞いてみると、言い方がキツイ、自分は悪くないのに怒られる、と拗ねたように話す。
そのスタッフがいるから嫌だ、もう二度と行かないと子どものように駄々をこねる。
施設側に相談すると、どうやら一度トイレにいくことを拒否したことがあるらしく、それが原因かもしれないとのこと。
父は常にオムツをしているのだが、施設では、例えオムツでも定期的にトイレに行き、自分でできる範囲のことはやらせる規則になっている。
それがある日、父はなぜか断固としてトイレに行くことを拒否し、オムツ交換すらできなかったため、洋服を少し汚してしまった。
拒否し続ける父に対して、そのスタッフはいつもより強めの口調で説得した。おそらくそのことが一因ではないかとのこと。
父が苦手とするそのスタッフはかなりのベテランで、利用者からの評判もよいらしく、普段から決して怒ったり、声を荒げたりする人ではないそうだ。
しかし父親からすると、悪いことをしたわけではないのに怒られた、ひどい奴だ、と悪い印象しか残らなかったようで。
デイサービスを拒否する父に対して、母は最初は父を説得してみたが、全く行く気がない父親にあきれ、しばらく休むと施設に連絡するしかなかった。
だが時間が経過しても父親の気持ちが変わりそうもない。おそらくこのままではその施設をやめることになりそう。
さて、どうしたものか。
このままでは母が参ってしまう。
デイサービスに行かず、家に閉じこもりがちになってしまうと、父親の足腰はますます弱くなり、認知症だって進行が早いのではないだろうか。
そしてなにより、また私が実家に行く頻度を増やさなくてはならなくなる。
そんなの嫌だ。父と母には悪いが帰省はとても疲れるし気持ちも重い。
子供のこと、仕事のこと…私にだって抱えているものがあるのだ。
どうにかまた父に適したデイサービスをみつけて、行ってもらうしかないのだろう。