実家に居場所がない

ここ数か月、高齢の両親の様子を見に月に1度位のペースで帰省している。

母親は変わらず元気なのだが、父親が随分と足腰が弱まり、歩行がスムーズではなくなってきている。

そんな父親の介助をするのもストレスがたまるらしく、母親はイライラすることが増えたらしい。

父親の様子を見に行くとともに、母親のおしゃべりの相手にもなっている状況。

しかしながら、実家がひどい。汚すぎる。

元々、母親は掃除が苦手なタイプ。私が子供の頃から常に家は散らかっていた状態。

それが今や散らかっているという状態ではなく、かなりの汚部屋。

とにかく物が多い。夫婦二人の生活なのになぜこんなに物が多いのだろう。

以前は、我々家族が帰省したときには、みんなで一緒に食事ができる部屋はあったのだが、
今はそこは両親の寝室になっている。

トイレが1階にしかないため、2階の寝室だと不便になって移動したらしい。

元々来客用に使用していた部屋もあるのだが、そこは今は母のものでいっぱい。

昔の田舎の家で、部屋数だけはあるのだが、その部屋の全てがものであふれている。

本当に居場所がない。もう家族皆で来て泊まることは不可能だ。

ましてや年頃の子どもたちはこんな汚い家には来たくないだろう。

ひとまず掃除機をひっぱりだし、まずはごみや埃であふれている床をざっと掃除をする。

そして物が置かれてその役目を果たしていないソファを片付けて、なんとか落ち着けるスペースを確保する。

もう使ってない雑貨や、埃をかぶった古い本などをまとめて、今度のゴミの日に捨ててね、と伝える。

ほんの少しだけ片付いた。ほんの少しだけ。

しかし、また一ヶ月後に帰省したころには、また元に戻っているのだろう。さらに物が増えている可能性もある。

こんなだから、実家帰省も本当に疲れてしまうだ。

疲れてもくつろげるスペースがないため、さらに疲労が蓄積する。

どうにかしないと。

ああ、一ヶ月後が怖い。

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