店員さんに褒められて調子にのる

ひさびさにショッピングモールに買い物にいった。

日用品の買い出しが目的だったが、夏物のセールが始まっていて、安さにつられてふらふらと洋服屋をのぞいていたときのこと。

「よかったら広げてみてくださいねー」と店員さんが近寄り声をかけてきた。

こういうのは苦手だ。店員さんにまとわりつかれるのは好きではない。

は~いと無難な返事をしてやり過ごそうとしたときに、店員さんに「そのパンツステキですね」と声をかけられた。

営業トークと思えどうれしい。なにせ気に入ったパンツだったから。

だいぶ前に買ったものの、機会がなくほぼ履いていなかった。

こういうものが欲しいとずっと思っていたが、なかなか見つけられず、ようやくネットで探しあてたものだ。

お気に入りだった。ちょっと高かったが、これだと思い購入した。

しかし、これに合うトップスがなく、着る機会を逃していた。

結局いまだに理想のトップスに出会っていないのだが、このままだといつまでたっても着られないと思い、無難なトップスを見繕って着る事にした。

そんなお気に入りで初お披露目の日に、店員さんに褒められた。素直にうれしかった。

うれしさで、そのお店で何か買おうかと気持ちも上がったが、気に入るものはなく、お店を後にした。

店員さんの社交辞令に乗せられるとこだった。お世辞も仕事のうち、接客術の一つだろう。

そう思いながらも、やっぱりにやにやしてしまう。

お世辞ではなく、きっと店員さんの本心だったんだ。そう思うことにした。

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雑記
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