この年代になるとほとんどのママ友は仕事をしている。
社員で働いている人は少ないが、それでも今までは午前中のみの働き方から、夕方までほぼフルタイムで働くようになったり、土日祝日もシフトを入れるようになったり。
子供が成長し、時間の融通が利くようになると共に、習い事や塾、部活の活動費など、子供にかかる費用も増えるため働かざるを得なくなる家庭もあるだろう。
我が家もそうだ。
やはり塾などの教育費が増えたうえにさらに食費も増えた。今までは私が稼いだ分は貯金や自分の為に使えたが、不本意でもそういった教育費や食費に回さなくてはならなくなった。
決して生活費が足りないわけではないが、確実に余裕がなくなってきていることは否めない。
そんななか、ずっと専業主婦のママ友がいる。
一人は、私がつき合ってきた限り、一度もパートに出たことはない。私のように在宅で仕事をしている様子もない。
もう一人は一時、結婚前の職場から声がかかり、短期契約で一ヶ月ほど働いていたこともあるが、それ以降働いていないという。
近所に住んでいるため、彼女たちの住む戸建てやマンションのおおよその相場はわかるが我が家とそう変わらないだろう。
それだけで判断するのは早計だが、暮らしぶりだって我が家と変わらず、そう特別裕福とは考えられない。
それなのに彼女らの子供たちの塾や習い事の多さを考えると、妻が働かずしても暮らしていける経済状況が羨ましくもあり、不思議でもあり、その内情を知りたくなる。
直接彼女らに、そんなに教育費がかかるのにパートに出なくてもいいなんてお金持ちね～とはっきり言うママ友もいた。
やはり皆思う事は私と同じなんだろう。そして私を含め、皆それ以上のことを深く聞きたいのが本音だろう。
まあ、単純に考えれば、ご主人の稼ぎがいいのだろう。
家庭環境は様々。パートに出て欲しくないご主人もいるだろうし、もしかしたら持病があるのかもしれない。それ以上に人には言いたくない事情があるかもしれない。ただ単純に働きたくないのかもしれない。
妻が働かざるして暮らせる余裕のある日常は羨ましくもあるが、日中何をして過ごしているのだろうとそこも不思議に思う。暇を持て余してはいないのだろうか。
それなりに長い付き合いのママ友であってもやはりお金のことは踏み込めない、いや絶対踏み込んではいけない領域だろうとは思っている。
それでもやっぱり気になるママ友の経済状況。
私はなんてさもしい人間なのだろうか。
