高校受験を控えた子を持つママ友Aとママ友B。
ママ友AからLINEが届いた。
同じく高校受験をするママ友Bの子が、ママ友Aの子と同じ高校を受験するという。
ママ友Aの子は、当初から目指す高校があり、努力してきたが結局学力が伴わず、あきらめて実力相応のC高校を受験することに決めた。
一方で、ママ友Bの子はママ友Aの子より優秀で、県内有数の進学校を目指しており、模試の結果などからは十分行ける可能性があるという。
しかし、かなり心配性で慎重派のBの子は、ランクを下げて余裕で受けたいと願い、校風や通学時間なども踏まえたうえで、だいぶランクを下げて受験する高校を決めた。
それが、結果的に同じC高校だったそうだ。
その報告を受け、ママ友Aは、そんなに優秀なんだからそのまま目指せばいいのに。そんな優秀な子がライバルだと、うちの子が危ない、うちの子が受からない、と言ってしまったそうだ。
笑って冗談めかして言ったものの、相手の戸惑う表情を見て、自分の発言を後悔したという。
ママ友Aの子は、努力が実らず結果仕方なくC高校にしたのだ。それなのに、ママ友Bの子は、学力があるのに心配だからとランクを下げた。
ママ友Aがその報告を素直に受け止められない気持ちはとてもわかる。嫉妬が沸き上がる気持ちもわかる。
しかし、思わず言ってしまった発言。こぼれ落ちてしまった本心。
高校受験。ましてやコロナ禍の受験という、これまでよりも皆ナーバスになっていることだろう。
受験日がせまり、みんながピリピリしているのだろう。
この先、この二人が同じ高校に合格し、また一緒に通う事になったとしたら、今までのようによいママ友関係が続けられるのだろうか。
たった一言で、関係が壊れてしまうのだろうか。
私はそんな二人のトラブルの報告は聞きたくなかった。相談されても困るのだ。
どうか私を巻き込まないでほしい。