夫が毎年、律儀に女友達に年賀状を出している。
学生時代、共に青春を謳歌したグループの中の一人で結婚もしている。
送られてくる年賀状の写真で子供が1人いることは知っている。
その女性からも年賀状は毎年届くが、それは明らかに夫から年賀状が届くため、ご丁寧に返信してくれているという様子。
書いてあるコメントや、届くまでの日数などを鑑みてそう推察している。
別に夫やその女性に嫉妬しているわけではない。
やましいことなどがないから年賀状を送り合うのだろう。
夫は結婚前、その女性やほかのメンバーのことなど、隠すことなくよく話をしてくれた。
バイト先で仲良くなったというそのメンバーは性別も年齢もバラバラ。
バイトが終わった後や休みの日などによく遊んだらしい。
飲み会やキャンプ、スキー、お花見、クリスマス、年越しなど季節ごとのイベントも皆で楽しんでいたという。
その中でも、年下で人懐っこい彼女は妹のような存在だったのだろうと窺える。
青春だなと思った。
その話しぶりや武勇伝を聞かされるたび、夫の中では黄金時代だったのだろうと感じた。輝かしい青春のひとときだったのだろう。
そして夫の中では忘れがたい思い出なのだろう。
過去の大切な時間を共に過ごした仲間と縁を切りたくない、という気持ちはよくわかる。
私もそういった心情は、このブログ内で記したばかりだ。
しかし、それが既婚者同士の異性間となると別だろう。
しかも相手の女性はもう年賀状を望んでいない。
その女性の心情を思うと年賀状を出すのはもうやめた方が良いのではないかと思うのだ。
夫も子供もいる人が、今はもう親交のない男性から年賀状を毎年もらうこと。
少なからず、その女性が夫に対して親しみや恩義を感じているのなら、元旦に届くように年賀状をきちんと書くだろうと思っている。
返信で届くその年賀状は毎年家族が映った写真。
年内に手配してしっかり準備していると思われる立派な年賀状。
それがかなり遅れて届くのは、最初から夫には出すつもりはないからなのだろう。
おそらく余分に作成していた分で返信してきているのだろう。
届くからしょうがなく返信してくれる年賀状。
私自身も昨年元旦には届かず、大分遅れて返信の年賀状をくれた人に今年は年賀状を出すのはやめた。
相手の気持ちはそういうことだろうと察したからだ。
いい加減、夫もその状況に気付いて欲しい。
空気を読んでほしい。
引き際を見極めるのも大切。
潔く身を引くことが彼女への最後の優しさではないだろうか。