2週間ほど前、ネットで見たトイレットペーパーが今後不足するという情報。
熊本県では実際に品不足となり、何もないガランとした店頭の棚の映像がテレビで流れていた。
ニュースでは、トイレットペーパーの98%は国内生産のため在庫は十分にあり、今後も品薄になる要素がないと言っていた。
デマなら安心。
確認すると我が家のトイレットペーパーが残り3ロール。もう買わなくてはならない。
食材の買い出しも含めて、車で買い物に出かけた。
ドラックストアに向かう道筋、平日の昼間だというのにやたら込み合う道路。
すれ違う人の多くがトイレットペーパーとティッシュボックスを抱えている。
イヤな予感がしてドラックストアの駐車場に着くと、すでに駐車場は満杯。
よく行くドラックストアだが、こんなに込み合う駐車場をみるのは初めてのこと。
仕方なく、初めて屋上の駐車場に止めて店内へ。
イヤな予感は的中し、トイレットペーパーをはじめ、キッチンペーパーや生理用品の棚までガランとしている。
店内にいる客は電話で「ここにもないよ」と連絡を取り合う人もいた。
危機感を覚えた。
デマのはず。
そのデマに惑わされて多くの人がトイレットペーパーを求めて探し回っている。
この周辺ではもう手に入らないだろうと考え、急いで帰宅しネット検索。
さすがにないと困る。残り3ロールでは3日ももたないだろう。
幸い、ネットで購入できたが、あっという間に売り切れの表示。タッチの差だった。
ニュースではデマだということをしきりに訴えてはいたが、あれから2週間あまり経過しているが状況は変わらない。
今だにこの地域のドラックストアやスーパーの棚は空っぽの状態。
タイミングもあるのだろうが、私は店頭に並ぶトイレットペーパーをここしばらくみかけていない。
周囲の人に聞いてもやはり手に入らないという。
デマではなかったのか。
ある意味、マスクよりも困る。
デマとわかっていても、例え家に在庫があるとしても、この状況を考えると次いつ買えるかがわからない、だからあれば買っておこう、という心理が働いても仕方がない
現に私も生理用品があるのを見かけたとき、在庫があるにもかかわらず購入した。
皆がデマだとわかっている。でも実際に店頭に並ばない。
不安が不安を呼び、この状況になってしまっているのだろう。
新型コロナウイルスの影響はこんなところまで。
そしてネットの怖さ、拡散の怖さををあらためて思い知らされる。
本当に早く終息してほしい。