臨時休校が始まってから2週間あまり。
暇と体力を持て余した我が子を連れて散歩に出かけた。
気分転換もかねていつもとは違う遠い公園を目標に歩き出す。
ぽかぽかと暖かい小春日和。小鳥のさえずりと咲き始めた花々。
コロナウイルスの脅威とはかけ離れた穏やかな光景。
久しぶりに我が子とゆっくりと歩くひととき。
とても心地よい散歩となった。
目的の公園にたどり着くと、目についたのは体操をしている高齢者の集団。
あのゆっくりとした独特の動きはおそらく太極拳だろう。
マスクを着けている人は一人もおらず、しかもかなりの人数、密着した距離。
違和感しかない。
子どもたちは臨時休校となり、塾や習い事のほか、あらゆるイベントもほぼ自粛状態なのに年配者たちはどこ吹く風。
自分たちには関係ないとばかりに変わらぬ日常を送っているように思えてならない。
あるテレビのインタビューでは、コロナウイルスなんて気にしない、マスクもしない、と言い放つ高齢者もいた。
ほかにも、マスクをしないで歩く子供に暴言を吐いたり、公園で遊ぶ子供を叱りつけるなど、理不尽ともいえる高齢者の行動を耳にする。
本当に自分たちは大丈夫だと思っているのだろうか。
自分たちを媒介し、他人に感染させることもあるということさえも頭にないのだろうか。
実際、コロナウイルスに感染し、亡くなっている方はほぼ高齢者なのに。
なんだか呆れてしまった。
自粛をしなくてはならないのは、臨時休校を余儀なくされている子供たちだけではない。
臨時休校ということだけで、子供たちが目の敵にされているような状況。
不要不急の外出を自粛しなくてはならないのは子供たけではない。
高齢者も自覚してほしい。