子供に言われた一言。「なんかその服ババくさい」
一瞬、ムッとしたけれどよくよく考えたら、ババァですけどそれがなにか?
言われた言葉にふてくされて自分を卑下するわけではなく、本当にオバサンと言われる年齢。
ババくさいってなに? ババァがその年代の服を着て何が悪い。
若者が着る流行りの服を着れば若作りと思われるし、少し露出度が高いのも着ればそれはもはや犯罪だと言われ、そして年相応の服を着ればババくさいと言われる。
一体どうすればいいの。
クローゼットに並ぶ洋服を見るたびに、そしてそれを着てみるたびに、何か以前とは違うしっくりといかない感覚が増えた。
前はもう少しオシャレに見えたはずなのに。前はとてもお気に入りのはずだったのに。
年々そういった洋服が増えていく。
先日届いた通販のカタログ。昔から好きな通販で季節ごとに1、2着は購入している。
主に40代以降をターゲットにした大人の通販雑誌だけど、これステキと思った洋服は優に60歳は超えているシニアモデルさんが着ていた。
なんだか複雑な心境。
やっぱりそれを着るとババくさいと言われるのだろうか。
でもふと思う。
ババくさいと言われる服と言われない服。
年相応の服を着てババくさいと言われるのならば、もっと若い服を着てもいいってことだ。
そういうことだよね、きっと。
この年代で言われる「ババくさい」はまだその服を着るにはまだまだ若いという褒め言葉。
そう言われるうちはまだ救いがある。
そうやって自分に都合よく解釈しようと決めた。