子供を産んだときから、実母に幾度となく言われた言葉。
先日の実家帰省中、大きく成長した我が子をみて、再び言われた。
たしかに私自身もそう思っている。
なんの特徴もない、つまらない顔をした私よりも、それなりに整った顔立ちの夫に似た方がいいに決まっている。
それはそうなのだが、こう、何度も言われると私だって傷つくのだ。
母が笑いながら発するその言葉は、本音に笑いを交え、冗談めかしてその場を盛り上げようとする母の思惑がみえる。
今まではさほど大きく落ち込むこともなかったのだが、なぜか今日になって、ずしんと響いてきた。実家帰省から一週間も経ってからなぜか突然よみがえってきた。
悲しくなり、そして怒りが込み上げてきた。
なんでそんなことを言われなければならないのだろう。
身内だからと言って何を言っていいわけではない。身内だからといって傷つかないわけではない。
母が軽く発するその言葉は、私をこんなにも傷つけて、自分の容姿が憎くなる。
母の性格を思えば、私を貶めようとするわけではなく、悪意のない言葉だとわかっている。
私なら大丈夫、傷つくわけがないと思っているにちがいない。
本音半分、笑いを取ること半分。そして、それにより夫を持ち上げ、同時に子供を褒めているのだと思う。
今までは、それなり聞き流すことができたのに、今になって怒りが込み上げるのはなぜだろう。
今度また言われたときは、私だって傷ついていると言ってやりたい。