ドラえもんの誕生日。人気長寿アニメ番組にみる時代の変化

今日、9月3日はドラえもんの誕生日だそう。毎週子供が見ているため、私も何となく目にしている。私の子供の頃は、ドラえもんといえば大山のぶ代だった。唯一無二の声質で絶対的な存在。ドラえもんの声が別の人に交代するなんて夢にも思わなかった。声優メンバーが一新された時の、大きな違和感を今も覚えている。

昭和から令和にかわり、人気長寿番組のドラえもんにも時代の変化は現れている。

いつしか、のび太の家のテレビはブラウン管から薄型に変わり、黒電話はプッシュホンになった。時にスネ夫の家には3Dテレビも登場。しずかちゃんがキャミソールで歩く姿は昔では考えられないこと。そして、交通マナーの注意喚起のためなのか、ジャイアンはヘルメットをきちんとかぶって自転車に乗り、家の手伝いをする。名作「のび太の結婚前夜」のリメイク版では、しずかちゃんのお父さんがタブレットでしずかちゃんの子供の頃の写真を眺めていた。

けれど、数々の変化に反して、ジャイアンの暴力とスネ夫の嫌味たっぷりの言動は今でも変わらないように思う。ジャイアンの傍若無人さもさることながら、いじめにも似たスネ夫の行動を現代の子供たちはどう思っているのだろう。私が子供の頃は何も感じていなかったのだろうか。大人になり、子供を持つ今だから危惧していることなのだろうか。

それでも、たまに見せる二人の優しさと弱さ、そしてのび太の強さには心が緩む。