心地よかったのは私だけ

パート。

以前は午前か午後の短時間パートだったが、最近は一日フルで出勤することも月に

何度かある。

人手不足とはいえ、体力的にも厳しいためこれまではなるべく避けていた。

しかしながら、何度か経験するうちに時間効率がいいことに気付く。

パートがダブルになったことでそれをより実感している。

一日出勤の日は、お弁当を持参するか近くのコンビニに買いに行く。

職場徒歩圏内にファミレスがあるため数回利用したこともある。

それでも外食やコンビニは高くつくため、最近は弁当持参が常。

職場の狭い休憩スペースでほかのスタッフさんと一緒に食べることになるのだが、主婦パートさんはほとんど短時間勤務のため、休憩スペースを利用する人は少ない。

一人のこともあるが、若い独身のパートさんと一緒になることが多い。

最初こそは気まずかったものの、回を重ねるごとに話が盛り上がるようになった。

仕事の愚痴を話したり、趣味の話をしたり、時には恋愛相談もされたこともある。

そんなこんなで、その時間は私にとって楽しくて心地よい時間だった。

だがしかし、様子が変わった。

ここ最近、彼女は外食したり、自宅に一度帰ったりするようになったのだ。

彼女の自宅は自転車で10分位。往復20分。

1時間の休憩時間、帰宅するとほとんどゆっくりできないだろう。

それなのに帰宅する理由…

私の存在しか考えられない。

自宅で飼っている犬が心配で…と言っていたがきっとそれは私に対しての気遣い。

きっと私と過ごす昼休憩が苦痛になってきたのだろうと思う。

私は楽しく過ごしていたが、相手は違かった。

感情の相違。

年齢を重ねるごとに、感情のすれ違いに遭遇する。

自分が楽しければ相手も楽しいだろうと勘違いする。

年齢が離れていれば離れているほど、相手は私に気を遣っているだけなのにそれに気づけない。

鈍感でいられればその方が幸せなのに。

これから人との付き合い方にもっともっと気を遣わなけらなならない。

いまさら気づいても遅いのだけど。