今のコロナの状況になるずっと前。
最初に黒マスクをしている人を見たときは正直、嫌悪感しかなかった。
なんでわざわざあんな色を選ぶんだろう。
多くはビジュアル系のバンドや若者達がファッションとして取り入れていたように思う。
自己主張が強くアウトローな人たち、そんなイメージだった。
しかし、コロナが蔓延し、徐々にマスク不足となり始めたころから、ごく一般の人々が黒マスクをして歩く姿をたびたびみかけるようになった。
そして、我が夫までもが黒マスクをして帰宅したときは「やだー！黒はやめてよ」と私は嫌悪感を露わにした。
それほど私の中ではありえない黒マスク。
夫いわく、出張先でマスクが手に入らず、唯一店頭に残っていたのたが黒マスクだったという。
やはり黒は売れ残りやすいのだろう。
そして今。
黒、グレーはもちろん、手作りする人も増え、色とりどりのマスクをしている人たちが当たり前にいる。
もう白いマスクは当分手に入らない。
そう思えば、何色でも仕方がないと思えるし、黒マスクをしている人を嫌厭することもない。
幸い、我が家にはまだマスクのストックがあるし、念のため、再利用できる白い布マスクも購入した。
周囲の人が黒マスクをしていることには慣れたが、やはり自分がすることには抵抗がある。
きっとこの先も、自ら黒マスクをすることはないだろう。
