私は指のささくれを過度に剥いてしまう癖がある。
時には血が出てしまうほど剥いてしまうことも。
しばらくするとその部分の皮膚が硬くなり、その感触が気になりまた触ってしまう。
硬さがほどよく、剥きやすくなることで、また剥いてしまう。
剥くことを楽しんでいる。爽快感がある。
だから私の指、特に親指はいつもボロボロでみすぼらしい。
それでも今まではさほど気にならなかったのだが、職場の若い子のキレイな手をみるようになってから、自分の手が気になり始めた。
血管が浮き出て、毛穴もシワも目立つようになった私の手はまるで老婆の手。
それに加えて、ボロボロの指先は見るに堪えない。
高価なハンドクリームをいくらたっぷり塗りこんでも焼石に水。
徐々に羞恥心が膨らみ、最近では職場では絆創膏をまいて指先を隠すようになった。
隠すことで物理的に剥くという行為も遠ざけている。
少し不安になり、ネットで調べてみると「皮膚むしり症」という病気があるらしい。
数々の画像も出てきた。
痛々しい画像ばかりで私はそこまでではない、と思いたいのだが、他人からみればおそらく普通ではないのだと思う。
ネット上で皮膚むしり症は、不安やトラウマによって引き起こされる精神疾患のひとつという記載をみつけた。
他にも、自己主張やストレス発散の為、などという記事もある。
やっぱり。
認めたくはないけれど、これはやっぱりメンタル不調のサインなのだろう。