実家の母がここ最近、よく電話をしてくるようになった。
もともとマメに連絡をしてくるタイプでもなく、余程の用事があるときだけ。
孫の誕生日だとか、お祝いごとだとかも忘れているタイプで、だいぶ後になってからなにか送ってきたり、実家に帰省したときに、まとめてお祝いをくれたりするずぼらなタイプ
反対に夫の実家は、とてもマメなタイプで、そういったイベントは必ず何かしらアクションをしてくる。
プレゼントや食事はもちろん、それにかこつけて、こちらに来たがったり、旅行を計画したりするのでそれはそれで面倒くさい。
義実家と私の実家が逆のタイプだったら楽だったろうと心底思う。
そんな母だからこそ、最近の度重なる電話はどうしたものかと心配になる。
電話が鳴り、画面の表示が母からだと、またかと思うと同時になにかあったのかもと心配になる。
父が倒れたとか、母自身が体調悪いだとか。
幸いにもこれまでは、それほどの重大な案件はなかったものの、やはり両親ともに高齢だ。しかもコロナ禍のため、ある程度の覚悟はしておかなければならない。
最近の電話の内容といえば、そちらの方のコロナは大丈夫?雪が降るみたいだけど大丈夫?など急なものはなく、あえて口実を見つけて電話してくるような様子がみえる。
実際、電話は長くは続かず、あっというまに終わってしまう。
母も年を取り、さみしいのだろうか。父がいるとはいえ、元々寡黙な父は、テレビをみているか昼寝をしていることが多いらしい。
以前にも書いたことがあるが、母は昔からアクティブなタイプ。運動したり、お芝居をみにいったり、フリーマーケットに出店したりと、高齢になってからも変わらず動いていた。
しかし、このコロナでいろいろなことが制限され、楽しみが減りさみしいのかもしれない。
電話。この程度のことならなんともない。少し面倒だけど、こんなことで前向きに元気になれるとしたら楽な親孝行だ。