パート先でPC作業をしている時に側にいた男性社員に聞かれた。
それは結婚指輪と婚約指輪なんですか?と。
その日、私は結婚指輪ともうひとつ指輪を重ね着けしていた。
それは結婚前に夫から誕生日プレゼントでもらったシンプルな指輪。
以前は右手薬指にしていたのだが、最近ではきつくなりその指には全くはいらない。
小指ではゆるすぎるし、人差し指には到底はいらない。
着けずにしまっておくのももったいない。
ならばスムーズに入る左手薬指に、結婚指輪との重ね着けするのがいい、となっただけのことだ。
今回だけではなく、ママ友やパート同僚にも同じ質問をされたことが何度かある。
案外、みんな人の手元をみているものだ、と感じたものだ。
でも男性が指輪のことを気にするなんてめずらしい。
その男性社員は結婚はしているが、結婚指輪はしていない。
聞くと新婚当時は着けていたものの、違和感があり徐々に着けなくなったそうだ。
彼の奥さんもきつくなったからという理由でずっとつけていないという。
だからこそ、その社員さんからしてみれば、指輪をしていることが新鮮にみえたのかもしれない。
これまでの人生の中で、身につけているアクセサリーのことを男性から聞かれることなどあまり経験がなく、そんな質問をされるなんて思いもよらぬこと。
もしかして私に興味あるのかしら? なんて一瞬うぬぼれてもみたが、そんなわけないか、と我に返った。