一人で寝られなかった子どもが最近ではようやく自分の部屋で一人で寝られるようになった。
夫と私は数年前から寝室は別。夏のクーラーの温度設定の違いをきっかけに夏期限定で寝室を分けていたのだが、結局そのまま別々で寝ることが定着した。
夫のいびきに悩まされることなくひとりで悠々と寝られることに喜びを感じている。
しかし、怖がりな子どもがテレビで怖いシーンを目にしたりすると、一人で寝るのを嫌がることがたびたびある。
そういった時は、布団を子ども部屋から移動し、夫か私のどちらかの部屋で一緒に寝る。
夫の部屋には小さなテレビがある。子供は布団に入り横になりながらテレビを見ることが気に入り、夫の部屋で寝たがることが増え、結局最近ではずっと夫の部屋で寝ている。
ある時、子供がたまにはお母さんと寝たいと言い出した。テレビのある夫の部屋で私と寝たいという。
それなら、今夜は二人がチェンジしようと夫が言い出した。
いや、待て。
となると、いつも夫が寝ている布団に私が寝て、いつも私が寝ている布団に夫が寝ることになる。
絶対いや。夫の布団で寝たくないし、私の布団も夫に使われたくない。
だからといってわざわざ二人の布団を丸ごとチェンジするのも不自然だろう。
しかし、さすがに子どもにはそんな本音は言えず、最近は夜遅くまで仕事しているから仕事が落ち着いたらね、と無難な返事をしておいた。
さて、どうするか。
私はどれだけ夫が嫌なのだろう。
結婚前、あの頃は一時も離れがたいときだってあったのに。
今や、間接的に触れ合うことすら嫌悪感。
恋愛結婚の成れの果て。
なんだか虚しい。