ランチを断ったママ友にスーパーでばったり会った。
前方からにこやかに手を振ってくる人がいると思ったらあのママ友だった。
驚いたが、その笑顔になんだかほっとした。
「この前はごめんね~」と謝ると、「いやいや急だったし忙しいよね、こちらこそごめんね」と謝られた。
その屈託のない笑顔と口調に、ああ、やっぱりこの人はなにも考えていないんだと悟る。
LINEの返信がなかったのは、断ったことで機嫌を損ねたわけでもなく悪意のない行動で。
誘ったら断られた、ならば仕方がない。これで彼女の中では完結したのだ。
だからそれ以上のやり取りは不要。そういうことなのだろう。
返信がないからと不満を垂れる私が心の狭い人間で。
今は些細なことでも飛び交うLINE。終わりがわからないやりとり。
グループLINEになるとますます終りがみえないと感じる。
これって、返信しなくてはならないの?スタンプだと失礼かしら…など対応に困りながらも永遠と続く不毛な会話。
そんな煩わしいやり取りが当たり前になってしまっていたのだが、そっちの方がむしろ普通じゃないのかも。
ママ友のドライな対応は、潔くよくて簡潔でいいのかもしれない。