週末に行ったファミレスで見かけた老夫婦。
ちょうと視線の先に座っているため、意識しなくても見えてしまう。幾度となく視線を向けるたびに、二人は一言もしゃべらずモクモクと食事を続けている。
コロナ禍で会話をしないようにしているというわけではなさそうだ。元々会話がない夫婦なのかもしれない。
一緒にファミレスに来ている時点で仲が悪いというわけではないのだろう。
しかし、終始無言の夫婦は全く楽しそうではなく、そして美味しそうに食事を食べているわけでもなく、事務的に食べ物を運んでいるロボットのように見えた。
私たち夫婦も決して他人事ではない。子どもと一緒だから会話があるのだ。
しかし、たとえ会話がなくても一緒に来ようと思えるのならまだマシなのかもしれない。
そして、老いてもたまにこうしてファミレスに来られるゆとりがあるならいい老後といえるのかもしれない。
我々世代は不安しかない年金問題。年金は当てにせず自分たちで老後の蓄えをしないとゆとりある老後は厳しいだろう。今のように外食なんてできないかもしれない。
仲良し老夫婦かどうかは別として、年老いても外食できる経済状況がちょっとうらやましく感じた。