おしゃべりしたいおばあちゃんとしたくない私。

ご近所にいるもうだいぶ高齢の女性。名前は知らない。

おそらく80歳は過ぎているだろう。杖をつきながら散歩をしている姿をみかける。

うろうろと歩き回り、外に出ている人をみつけると近寄って話しかける。誰でもいいらしい。

私も庭に出ている時に何度か話しかけられた。

言葉もはっきりしていてそのうえ声も大きい。

一番最初に出会った時はしばらく会話をした。

天気がいいですね、から始まり、おばあちゃんの昔話、近隣の様子、自分の家族のこと…

止まらない話、永遠と続く話に困惑しながらも話に耳を傾け、やさしく相槌を打った。

次もその次も同様だった。

さすがにもううんざり。私だって忙しい。次はつき合いきれないな、そう感じた。

話す人がいなくてさみしいのかもしれないが正直迷惑だなと思った。

悪いが私は他人様のために長い時間を割いてあげられるほど暇ではないし、心に余裕がない。

次からはそのおばあちゃんの姿を遠くに見かけると、庭仕事が途中であってもそそくさと家に入るようにした。

しかし今日はタイミングが悪かった。

気づいた時にはおばあちゃんはだいぶ我が家のそばまで来ていた。

気づかないふりをしてさりげなく家に入ろうとすると、天気がいいですね、と声をかけられてしまった。

そうですね、とにこやかに一言だけ返し、まだ続いてる話をさえぎって家に入り扉を閉めてしまった。

ちょっと冷たかったかもしれない。でもこれくらいはっきりと拒絶しないと延々と話が続いてしまう。

おそらく今から近所を散歩するのだろう。ぐるっと回ってまたこの辺に戻ってくるのだろう。

だからしばらくは外に出ることができない。

久しぶりの晴れの日。

雨続きで荒れ放題の庭を片付けようと思っていたのに。

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雑記
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