「はじめてのおつかい」を見て思うこと。

長寿番組のはじめてのおつかい。

昔は素直にかわいいな、がんばれと思う気持ちが大きかった。

一緒に涙して笑って感動して終わる番組だった。

しかしなぜだか今は素直に受け止められなくなった。違和感を抱かずにはいられなくなってきた。

3歳ほどの子どもをたった一人だけで買い物に出すこと。

時にはまだ小さい下の子までも一緒に送り出すこと。

泣いていやがる子供を説得し無理やり買い物に出すこと。

そこまでする必要があるのか。

そんな小さな子どもに一人で買い物をさせて何が変わるのか。

子供にどんな記憶が残るのか。

この番組が始まった当初と今は時代が違う。

もちろん地域性もあるだろうが、交通事情や不審者の多発。

今の時代、家の近所といえども危険がいっぱいあふれている。

多数のスタッフが子供の周囲をガッツリ固めて絶対安全の中でいく買い物。

行く先々のお店には当然事前に事情を伝えているだろう。撮影の許可も必要だろうから。

通常の生活の中ではぜったいありえない状況の中での買い物。

番組を作るために、感動を生み出すために作られたような演出。

それが過剰に見え隠れするから違和感と不信感を抱かずに入られない。

一人で買い物に行く勇気を備えるよりも、変装してついてくる不審なスタッフに危険を感じる子供になってほしい。

そちらの方が今の時代には重要ではないだろうか。