朝から不満をぶちまけたい。
また今日もゴミ置き場がカラスに荒らされていた。
またか。また私が掃除をするのか…。
たまたまなのだろうとは思うが、この状況に遭遇して後片付けをするのはいつも私。
まあ、現場をみてもみなかったことにして立ち去る人もきっといるだろう。
時間がなくてできない人もいるとは思う。
でもこう頻繁ではたまらない。
そもそも、網を張って重りを置いただけのゴミ置き場だ。カラス対策が不十分なのが原因なのだが、せまい住宅地の一角にあるごみ置き場でそれ以上の対策は難しいのが現状だろう。
仕方なく一度家に戻ってホウキとチリトリと新しいゴミ袋を手にしてゴミ置き場に向かう。
他人の家から出たゴミ。しかも生ごみの掃除。紙クズに紛れて、食べ残しや、時には使用済みの生理用品、オムツなどが散らばっていることもあり、掃除するのは本当に不快だ。
なんで私が…と心の中で毒づいていたときに、近所のママが子供をのせて自転車で通りかかる。保育園に子供を送り仕事に向かうのだろう。
彼女も気づいた時は率先して掃除をしてくれている。
今朝は「ありがとう。ごめんねー。」と言いながら過ぎ去った。
彼女が謝る必要はこれっぽっちもないのだが、自分ができなかったことへの謝罪と感謝の言葉を置いていってくれた。
この一言でなんだか救われた。