YouTubeを検索していてある動画に手が止まった。
大好きだったチャゲ&飛鳥。
私の青春時代を彩ってくれた彼ら。
ライブにも何度も足を運んだ。
彼らの歌唱力とパフォーマンスに毎回魅了され、夢中になった。
ライブに一緒に行ってくれる人がいなくて当時仲がよかった友人を半ば強引に誘った。チケット代は私が持つからと。
最初は乗り気じゃなかった友人も彼らのライブに引き込まれファンになった。
家ではもちろん、通学時や通勤時の電車の中で聞き、車の中で聞き、私の生活には欠かせない音楽だった。
ファンであるには変わらなかったが、少しだけ彼らの音楽から遠ざかっていたころ、あの事件が起きた。
なにやってるんだ。
怒りより呆れた。
薬だけじゃなく不倫まで。
薬よりも不倫の衝撃の方が大きかった。
彼の音楽は圧倒的にラブソングが多かったため、この曲は彼女のことなのか、彼女のことを思って書いたのか、と思うと聴くに聴けなくなった。
気持ち悪いとさえ思った。
元々遠ざかっていたが、それを機にますます聞かなくなっていった。
そして、久しぶりに聴いた曲。目にしたライブパフォーマンス。
ああ、やっぱりいい曲だな、好きだなと実感。
デビュー曲の「ひとり咲き」や知名度を上げた「万里の河」や「男と女」。その頃ももちろん好きだったが40代になってから聴くとなお心に響く。
「めぐり逢い」や「no no darlin’」の優しいメロディに癒された。
「HEART」や「ロマンシングヤード」にテンションが上がった。
そして同じく動画を観た人たちの称賛のコメントにそうだよね、とうなずきっぱなしだった。
時間を忘れて動画をむさぼった。仕事どころではなくなった。
一時は売ってしまおうかと思っていた多くのCD。どこかにしまい込んである。売らなくてよかった。探してみようと体が動いた。
あんなことがあったが、それでもやっぱりいいものはいい。
彼らが生み出す唯一無二の楽曲。圧倒的な歌唱力。そして二人だからこそできる絶妙なハーモニー。彼らの凄さを改めて実感した。
先日、ASKAが脱退を表明した。事実上の解散。
もう永遠に見れないの?
もう一回二人の姿を見たい。
もう叶わぬ夢なのだろうか。