ネットのあるコラムをみて知った。
今の若者はジーンズを履かないという。いや、ジーンズではなく今はデニムというのが主流だろう。
何にでも合わせられて便利なのになぜだろう。
そう言われてみれば、デニムを履いている最近の若者の姿が思い浮かばない。
女の子は、流行りのワイドパンツ系。
男子はチノパン、スラックス。
はて、今でもチノパンというのだろうか。それもわからないないほど、流行りのファッションには疎くなっている。
私が若いころは、周囲の男子はほぼ皆ジーンズだった。
ジーンズに白いTシャツ。
そう、吉田栄作風の男子がいっぱいいた。
そして女性はデニムに白いシャツをさっそうと着こなす今井美樹に憧れた。
私もその一人。
同じ女性だというのに根本からまるで違う体型。どう頑張っても今井美樹の足元にも及ばないのに、とりあえず白シャツとジーンズを纏えば彼女のようになれると勘違いしていた。
その頃のジーンズは、今のようにストレッチ性のものなどはなく、しっかりとした生地でそこそこの価格。
私もリーバイスやスイートキャメルなどメーカーものを履いていたし、周囲も同じような感じだった。
その時代の若者はそれがある種のステータスだったように思う。
今は価格が高いものは売れないらしい。
ましてやストレッチ素材のものが多く、ゴワゴワした昔ながらのジーンズは履き心地からして嫌厭されてしまうのだろう。
その気持ちはよくわかる。
私もラクチンなストレッチ性のものしか今は持っていない。
とすると、今の若者にとって、あのベストジーニスト賞なんて、あれはなんぞやというところなのだろうか。
毎年ジャニーズがトップを飾り、連続受賞して殿堂入り。次のトップを飾るのも当然、ジャニーズ。
そして、この人っていつもデニム履いていたかしら…というタレントがいきなり受賞したりもする、不可思議な賞。
あの賞は今の若者にとってはほぼ興味がないものなのかもしれない。
今年になってスリムのデニムを買ったばかりの私。
スリムのデニムに長めのチュニックシャツなどを合わせれば、体型も隠せるし、それなりにオシャレでいられるかも、なんて思っていたが、完全に的外れで時代遅れのオバサンになっていたようだ。
まあ、いいか。
オバサンは開き直ってデニムを履き続けるつもりだ。