ママ友のママ友

学校行事に一緒に行こうと誘ってくれるママ友がいる。

面倒なときもあるけれど、誘ってくれれば一緒に行く。

ここ最近はひとりで行くのが心細くなり、お誘いを心待ちにするようになった。

自分で誘えばいいものの、なんだかそれはそれで面倒だし、相手の状況を考えすぎてなんだか誘いにくい。

最近はめっきりお誘いが減り、ひとりで行くことが増えてさみしい思いがしていた。

先日、結局ひとりで出向いた学校行事。そこでみかけたそのママ友は別の誰かと一緒にいた。

楽しそうに会話が盛り上がっているようにみえたため、声をかけるのをやめた。

やっぱり。

そう。最近ママ友は私ではない誰かと学校行事に一緒に行っているらしく私を誘わなくなった。

なんとなくそうだろうなぁとは思っていたから驚きはない。

だからこそ私から誘うのに戸惑いがあったのだ。

こちらから誘って断られるのがこわいのではなく、彼女はきっと断らないから。

もしもお誘いがかぶったとしても、彼女はぜひ一緒に行こうと快く応じてくれると思う。

やさしい彼女はどちらの誘いも断らずに、みんなで一緒に行こうと提案するだろう。

そういうのは面倒なのだ。断ってくれていいのだ。

よく知らない誰かと気を使いながら一緒にいるなんて考えるだけでも嫌だ。苦痛だ。

だからこちらからも誘うのをやめた。

だったら一人でいい。全然一人でいい。