お菓子の価値

先日、退職したパートさんがお菓子を置いていってくれた。

職場の人数分にはほど遠い少量のお菓子の詰め合わせ。

その場にいた社員さんやパートさんは遠慮して誰も手をださない。

状況を察した社員さんが、早いもの勝ちだね、とその場にいる人たちに配ってくれた。

そのパートさん、入社当時から少し常識はずれのような気はしていた。

入社してすぐ翌日には無断欠勤。

会社側から本人に連絡しても繋がらず、仕方なく緊急連絡先の実家に連絡する事態にまでなったと聞いた。

後からわかったことは、その方は初日に一緒に仕事したベテランパートさんのみにLINEで欠勤の連絡をしていた。

その連絡を受けたパートさんは、まさか自分だけに連絡しているとは思わずに上司に報告が遅れたというのが真相。

その後もなんだかんだと遅刻、欠勤が多く、結局1年も経たずに今回の退職。

惜しまれての退職ではなく、むしろようやく辞めてくれたというのが正直なところだろう。

帰宅後、浅ましいと思いながらもどうしても気になってそのお菓子の値段をネット検索。

1000円にも満たないお菓子の詰め合わせ。

値段じゃない、気持ちの問題とはいえ、せめて職場にいる人に行き渡る数量のお菓子を用意すべきではないのか。

それほど人数が多い職場ではないのだから。

いやいや、それでも用意しただけ上等と考えるべきなのか。

パートに出て思うことは世の中いろんな人がいるということ。

大人の世界なのに。

大人に成り切れていない、マナーや常識を持たない人たちが案外たくさんいる。